空調効率と静電気
エアコンと静電気の関係について
エアコンと静電気の関係について
静電気が発生するときとは
静電気は物体上の正や負の電荷の不均衡に伴って現れる過剰電荷のことを指します。
一般に2つの物体の摩擦等の相対運動によって発生します。
物体は同じものでも異なったものでもよく、液体、固体、気体のいずれの形状でも発生します。
具体的には、a)接触・分離、b)液体の流動、c)固体の破砕、d)誘導帯電等により発生します。
気体での静電気発生事例 飛行機の帯電
飛行中の機体表面は空気や水滴、塵等との衝突や摩擦により帯電 します。
飛行中の機体表面は空気や水滴、塵等との衝突や摩擦により帯電 します。
機体に静電気が溜まると、無線通信機器などの電子機器に障害が発生するなどの危険性があるため、放電索(スタティック・ディスチャージャー・細長い棒状の装置)で空気中に静電気を逃がしています。
機体に静電気が溜まると、無線通信機器などの電子機器に障害が発生するなどの危険性があるため、放電索(スタティック・ディスチャージャー・細長い棒状の装置)で空気中に静電気を逃がしています。
エアコンが静電気を発生させるとき
1.室内機のファンモータの回転摩擦および循環気流と機器の接触摩擦
2.冷媒の循環流動
3.室外機の圧縮機(コンプレッサ)による摩擦、冷媒の圧縮膨張、室外気循環気流との接触
材料と静電気の関係
材料と静電気の関係
空気はプラスに帯電しやすいです。電気を通しやすい金属でも絶縁されているとアルミはプラス側、銅はマイナス側に帯電する傾向があります。樹脂はマイナスに帯電する傾向ですが筐体が樹脂でできている室内機でも運転していると全体としてはプラスに帯電してきます。
*図の引用元:Electrical Information 「帯電列とは」から引用
静電気によるエアコンの熱交換効率への影響
空気は基本的にプラスに帯電しています。エアコン内の熱交換器(フィン)および樹脂製パネル(絶縁体)は、ファンの回転に伴う空気との摩擦により静電気が発生し、プラスに帯電しています。このためプラス同士の斥力が働き、気流に乱れが生じ熱交換器に接触する空気の量が減少します。
静電気を抹消して熱交換効率を最高にして、消費電力を削減する方法
エアコンの中に発生するプラスの静電気を抹消させるにはマイナスの電位を与える必要があります。それを実現するのがCONTINEWM(コンティニューム)です。